2016.01.10 Sunday ▲
育星にっき京都市にある学習塾「育星舎グループ」の塾長が、
リレー形式で日々の思い、出来事などを綴ります。 2016.01.10 Sunday ▲
一勝の重み今年も9月4日から7日にかけて、MKボウル上賀茂でMKチャリティカップが開催された。 今年で8回目になるこの大会、ここ数年は毎年観戦に出かけており、連日プロの投球のすごさと大会の雰囲気を楽しむのが秋の恒例行事になってしまった。 もっとも、午後からは仕事があるので、午前中だけしか楽しめないわけだが、この4日間私が遅刻ぎりぎりで塾に到着していた理由を知る者はだれもいないはずだ。(笑) さて、今年の大会、男女ともに初優勝で幕を閉じた。 男子の優勝は鈴木博喜プロ。 プロ入り16年目にしての初優勝。 女子の優勝は阿部聖水プロ。 こちらもプロ入り12年目にして初の栄冠を手にした。 二人の優勝を知った後、MKボウル上賀茂専属の石橋プロにうかがった話だ。 阿部プロは大会にはいつでも20個ほどのボールを持ち込み、そのすべてのボールを練習日に投げてみて、感触の良い6個のボールで大会本番を戦い抜くのだという。 それぞれのボールの特性がすべて頭に入っていないとできない芸当なのだが、ボールの特性を全部頭に入れておくなど、練習量が豊富でないとできない理屈だ。 それもこれもすべては初の一勝を手に入れるため。阿部プロは何年も前から準優勝や三位が多く、勝てそうでなかなか勝てないプロ、と言われ続けてきた。おそらく今回の大会で、勝ちたいという想いが一番強かったのは阿部プロではなかったか。 「どうしても優勝したかった」とは、初優勝を決めた後のインタビューですべてのプロボウラーが発する言葉だ。 優勝したい気持ちはだれでも持っているものだが、現実に一度でも優勝するというのがどれくらい難しいことか、何度も苦い目に会って、負かされ続けた末の、シンプルかつ正直な言葉なのだと思う。 我々ファンも優勝経験者に対しては「○○の大会で優勝したプロ」として敬意を持って接するようになる。 今大会で優勝した二人のブログを読んでみると、二人とも初優勝後はあちこちのボウリング場で優勝記念プロチャレンジを開催してもらえたりと、以前にも増して忙しそうだ。 どんなに強くて上手いプロでも、何度大会に出ても、なかなか勝てない。 これが現実だ。 そこを乗り越えての見事な一勝。 先日、スカイAでMKチャリティカップの決勝戦の模様が放送された。 だれが優勝したのか、結果は当然知った上で見ていたわけだが、勝てるときにはどうやら運をも味方につけてしまうようだ。 そして優勝インタビュー。 「今まで散々悔し涙を流してきて、今回初めて、嬉しくて泣くことができました。」 阿部プロの両目に大粒の涙が溢れていたのは言うまでもない。 二人とも、二勝目を目指して頑張ってほしい。 私も二人のブログを毎日チェックするようになりました。(笑) Vキャンパス 塾長 育星舎 Vキャンパスへのお問い合わせは こちら から 「京料理」考 6 つい先日、ミシュランガイド関西2014が発売された。関西版は今年で5回目を数える。今回は京料理とミシュランについての回であったが、巷間で話題にのぼっている食の安全性について急遽、考えてみたい。 食の安全性あるいは偽装表示に関する事件や事故は、これまでもたびたび報道されてきた。タケノコ、鰻などの産地偽装や中国製冷凍食品、生食レバーの事件などここ最近でもたびたび問題視されてきた。 今回はホテルで、エビや豚肉、ネギなど表記と実際の産地が異なった商品を提供したことが明らかになっている。「誤表示」であったのか、「偽装」だったのか、あるいは「筆が滑った」のかをここで論じるつもりはない。ただ、食べ物を提供することは(ましてお金を支払っているのだから…)、味うんぬんの前に「口にしても大丈夫ですよ、問題ありませんよ」と担保するのが大前提になる。商売であるから、利潤を追求するのは当然である。高級食材を仕入れて、高額な料金を取って客を満足させるのも商売なら、安価な食材を使って職人の技でそれを美味しい料理にするのも商売である。値段の問題はひとまず置いておくとしても、たとえば、割烹でも居酒屋でも構わないが数名で料理をこしらえる店では、店主がすべての調理工程に関わり、なにがしかの手を加えてはじめて客の前にだされる。この人がつくった料理だからという安心や信用があるから、客は迷わず口に運ぶのである。清潔感のない料理人がつくった料理など、いくら美味しそうでも口に運ぶことすらためらわれる。もっといえば対面の商売では、料理をとおして客は店主その人を「食べる」くらいの感覚になって、その瞬間のすべてを委ねる。 そう考えると、ホテルの調理場という閉鎖的な空間に今回の問題の遠因があるように思える。そこでは、料理人は客の「姿」を意識することが難しい状態になり、それが常態化して料理を出すのが「作業」に変わってしまうようになる。感覚が鈍るというよりも想像力が働きにくくなる。さらに最近のホテルでは(もちろん一部であると信じたいが…)、料理人が魚をさばくのではなく、業者があらかじめ指定のグラム数にカットして卸す場合もあるというから驚きである。こちらの感覚が古いのかもしれないし、ホテル側としたら業者任せの方が経費を削減できるとの反論もあるのかもしれないが、客に出せる確かなものかどうかは、自分でさばいてみてはじめてわかるのではないかと思う。 浅薄なグルメ情報に惑わされることなく、安心で安全な食べ物を幸せに食べられることは意外に難しい世の中になってきているのだろうか考え込んでしまった。 次号へつづく 育星舎 伸学アルファ衣笠へのお問い合わせは こちら yururin | 伸学アルファ衣笠【集団】 | - | -
バザー他府県から来て京都に宿泊する生徒がいるので、日曜も塾を開ける。今日は家主であるキリスト教会のバザーで1階は活気がある。(塾は京都北学舎第一教場2階) 拡声器から大音量でお知らせが時々ある。「カレーの食券を持っている方は早目に食べて下さい。」「今から栗ごはんを300円に値下げします。」等々。 こちらは集中できるように生徒を連れてできるだけ教室の奥の方に移動。 ただ今回も古本が売られていることを期待していた。帰りがけ覗いてみるとやはり古本が並んでいた。計5冊で1,000円。 その中に先日亡くなった山崎豊子氏の「暖簾(のれん)」(昭和32年4月25日再版発行本)が含まれている。絶筆となった連載中の「約束の海」で初めて氏の文章に接した。潜水艦の内部・組織をよく知っておられると感心した。 この一冊、今年も私にとって良いバザーではあった。 入江塾 塾長 育星舎 入江塾へのお問い合わせは こちら から 「がんばろう」がなくなった小学校の通知表は3段階評価になっていて、 よい方から「よくできる」「できる」「がんばろう」となっています。 ある生徒は、その「がんばろう」がいつもいくつかありました。 それがこのたび綺麗さっぱりなくなりました。 本人もそのことがよっぽど嬉しかったのか、 枕元に通知表を置いて寝ていたそうです。 嬉しいのは本人だけではありません。 その話しを親御さんから聞き、私もともに喜びを分かち合いました。 塾では当然勉強してもらいますが、家でも勉強を頑張っているようです。 本人の頑張りもさることながら、親御さんの尽力あればこその結果。 子どもの成長のためには、塾・本人・保護者の三者が一体となって 努力する必要があり、 当塾でもそれを目指しておりますが、 このお子さんについては、それが学校の評定に表れるほど成功したといえます。 ただ、評定に表れることだけが教育の成果ではないので、 評定に表れなければ成果がないというわけではありません。 そして、努力すればすぐに成果が出るというような単純なものではないし、 また、目先の成果を求めすぎて潰してしまうことにも気を付けなければなりません。 教育って難しいと思いますが、その分、やりがいも感じます。 この子の人生がよりよいものになるにはどうしたらよいのか、 それを常に自問しながら、日々指導に勤しんでいます。 最後に、この子の様子でいくつか変わった点のうちの一つをお伝えしておきます。 文章の音読をしてもらうとき、前はよく詰まっていましたが、 最近、あまり詰まらなくなりました。 その原因は、言葉の知識が増えたことにあるというより、 自信がついたことにあるのではと思います。 間違いを恐れて周りの様子をうかがいながら読むということが 格段に減りましたから。 評定が上がったこと自体よりも、その自信を得たことの方が大きいなあと しみじみ感じる今日この頃です。 伸学会西ノ京 塾長 育星舎 伸学会西ノ京のお問い合わせは こちらから yururin | - | - | -
台風の目台風27号、28号が近づいてきていますね。 皆さんは「台風の目」に遭遇したことはありますか? 私は小学生の時、1回だけ、住んでいた家に台風の目が通過したことがあります。 台風の目とは、台風の雲の渦巻きの中心部にできる、雲の無い空洞部分のことです。 台風の目が通過する前は、庭にある木が根こそぎ持って行かれてしまうかと思ってしまう程の強い風だったのですが(目の周囲が最も風雨が強い部分だそうです。)、次の瞬間、風がピタッと止み、太陽が照りつけてきたのです。 もう15年以上も昔の話になるのですが、未だにその晴れた光景が目に浮かびます。 しかし、それも束の間、またすぐに強い風が逆方向に吹き荒れ始めました。 その時私は何を思ってその景色を眺めていたのか…もうほとんど覚えていませんが、本当に貴重な体験だったなあと今でも思っています。 小中学生の頃、台風が来るとなると、学校が休みになるかもしれないと思ってわくわくしていたのを覚えていますが(現在の小中学生も変わらないようですね)、今は台風が来るとなると家や仕事の影響を考えてしまい、不安でたまりません。 この「わくわく→不安」が大人になった証拠なのかなと感じています。 おまけ 自習に来た生徒さんが休憩中に書いた落書き。この子は絶対このブログを見ているに違いありません。 ちなみに私はもっと男前です。 個別アルファ出町 塾長 育星舎 個別アルファ出町のお問い合わせは こちらから 京都万華鏡ミュージアム近頃寒くなってきました。秋の到来でしょうか。秋といえば「芸術の秋」。烏丸姉小路に「京都万華鏡ミュージアム」があることをご存知でしょうか?とあるきっかけで行ってみたのですが、色々の種類の万華鏡がありました。従来のビーズを動かす万華鏡や外景が模様になる万華鏡などなど。科学の学校でも小2の実験で万華鏡作りをするのですが、こんなスゴイ万華鏡ができればきっと子供たちも喜ぶだろうなと思いました。万華鏡世界大会で優勝した先生の手作り教室もあったそうです。子供よりも大人が喜ぶミュージアムなので機会があれば行ってみて下さい。(カフェテリアや販売店もあります) 科学の学校 塾長 育星舎 科学の学校へのお問い合わせは こちらから 辞書活用の効果私達育星舎グループのメンバーは平日午後会議をしている。最近、会議の前に各自気になっている課題を順番に発表し、皆でそれについて考え、意見を言う時間を設けている。今日は「特に小学生の国語の力を伸ばす指導」について。それについてある講師は「辞書を引かすことの効果」を強調していた。但し、電子辞書ではダメ。 そういえば思い出す。私は小4で京都に来たのだが、移転するとき大阪・堺の小学校の担任の先生に「京都で頑張れば一番になれるわよ。」と言ってもらった。真に受けた私は京都の小学校に移ってから学習に精を出した。国語は辞書をよく引いた。辞書を引くスピードも速くなり、楽しさも感じ出した。国語の成績が上がるとともに他の科目の得点力もアップ。自信を持ち出し、音楽の時間などは人前でも堂々と歌う。担任の先生の受けも上々。 そのお陰で小5のときなんとオール5を取ったのである。(自慢?) 入江塾 塾長 育星舎 入江塾へのお問い合わせは こちら から シケる小6生男子数人が夕方はやくから自主学習に来ていた。 「蚊がいる」と言って、生徒が教室置きのキンチョールを手に持った。なかなか手離さない。いつものことであるが気になって仕方がないようだ。 「もう蚊も勢いがないから気にするな。それに蚊ではないかもしれん。」「ほら蚊ですよ」・・・・・「こら、勉強に集中せい!」 自習時間が終わり頃だった。私も怒ったままでは後味が悪い。 「虫は無視せい!」と勇気(?)を持って言ってみた。 一瞬・・・・「シケる」とその子が言ったので皆が笑った。意味がわからなかったので「それは漁などの“時化る”から来たのか?」と聞くとさらに笑われ、他の子が「現代用語辞典で調べてはどうですか」などと生意気に言う。 教室を出ていくときに、「聞きたくなかったなあ」と誰かが言った。 普段は私にピリピリしている生徒だが、ちょっと気を許すとこういうことになる。 入江塾 塾長 育星舎 入江塾へのお問い合わせは こちら から タラちゃん一昨日、あるスーパーで2kgはあろうタラが丸ごと一匹売られていた。 私は鍋が好きで、具はそれに合う魚の粗(特に頭の部分)があればさらに良い。ところが最近の魚は切り身しか売られていないことが多いので残念に思っている。 1,155円のタラの前で悩んだ。頭だけがほしいのだからこの値段は何とかならないか。それにこの量は家内と2人では食べきれない。 しばらくして決断した。店員さんに「これ、頭もつけて鍋用に切って下さい。」 家に持ち帰ったらびっくりされた。それから3日連続タラ鍋。朝も1回食べた。ようやく今日完食のつもりであった。しかし、7切れ残ったので、塩をしてまた明日。 同志社中学の理科の過去問に、タイ、ハマチ、カレイなどのシルエットからその魚名を答えさせるものがあった。今の子には難問だ。タラなども加わったら超難問だろう。 入江塾 塾長 育星舎 入江塾へのお問い合わせは こちら から 「統合失調症がやってきた」
この文章はお笑いコンビ「松本ハウス」が最近著した同名タイトルの本から抜き出した一文。コンビの1人、ハウス加賀谷がこの精神疾患を発病したのは小学5年生の頃。それ以降数年間、まわりの者も病気とは理解できず、悩みは増していく。 私は昨日から今日にかけて一気に読んだ。「進学塾」「理科の実験」「四谷大塚」「男子の中学御三家」など仕事上これらの言葉ですぐ興味を持ったからだ。
当時の彼の辛さがよく伝わってくる。そして、彼のお母さん、お父さんは親としてとても大変だったろうが、よく耐えて彼を支え続けたと感心する。 ところで、進学塾に生徒が拒否反応を示す場合、塾側か生徒側かどちらかに原因がある。詰め込み主義や競争原理を利用した指導を行なっている学習塾では、普通の生徒にとっては学ぶ意味など見出せないだろう。また彼の場合も含め受験をいやがっている、あるいは意識していない生徒を無理やり進学塾に通わせても効果はない。 どちらにしても大人が子供の将来をしっかり考えて対処しなければならないのは言うまでもない。 入江塾 塾長 育星舎 入江塾へのお問い合わせは こちら から |
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
PROFILE
RECOMMEND
|